2017年1月29日。天候は晴れ。会場となる「うみあかり」から立山も眺めることができ、前回の40年に一度の大寒波とは打って変わって、穏やかにこの日を迎えることができました。
9:00
次々にボランティアスタッフが集まり、準備にとりかかっています。この日のために、TEDxKyoto、TEDxHamamatsuのスタッフが応援に駆けつけてくれました。ファウンダー川向の掛け声が入り、ついに開場の時を迎えました。この後、10時からライブストリームの配信が始まる予定です。
10:00
オープニング前のパフォーマンスは、ポップ&アヴァンギャルドを標榜する「舞踏カンパニーpeciko」のメンバーと、「モザイクフリー」の在氷見メンバー「寒鰤兄弟」のコラボレーションです。
客席の手すりの上で、縄文人の記憶をイメージして踊ります。会場の照明、演出が見事に融合し、入場される方たちの心を一気に揺さぶります。
11:00
この約1時間で、会場の皆さんは縄文時代にタイムスリップしたようです。会場が暗転し、「舞踏カンパニーpeciko」のメンバー女性2人が舞台に登場。オープニングパフォーマンスが始まりました。巫女をイメージした踊りは、場所を清めるというイメージが込められています。この時間だけ特別な照明による演出が、踊りを一層引き立てています。
11:20
TEDxHimiファウンダー川向の挨拶です。時折声をつまらせながら、今日この日が迎えられたことの喜びと、感謝の念を述べています。今回のテーマは「Inner Space」。それではいよいよセッション1の始まりです!
11:30
クリスティン・ヘイデンさんです。
グレーのスーツに身を包み、ハッキリと力強い口調から、彼女から発する強いエネルギーを感じます。
誰でも自分のビジョンを想像する能力がある。ビジョン持つことの勇気と信じることの大切さがいかに大事か。彼女の大好きな言葉「夢を持つことができれば、そうなれる。それを実行出来れば世界を変えられる!」世界に存在するすべてはビジョンで始まっているということを気づかせてくれます。
11:45
藤井智康さんのスピーチが始まりました。
彼は、映画バック・トゥー・ザ・フューチャーに出てくる「デロリアン」を電気自動車にしてしまいました。
藤井さんのお話は夢やロマンがたくさんつまっていて、何かを実現するのに必要なことは、子どもの頃のような無邪気さや、夢中になれる心なのだと強く感じました。また彼は、アイデアは思っているだけは駄目で、行動に移してこそアイデアといえるとも。
12:10
ランチタイムです。
お弁当の名前は「ヤオヨロズ弁当」
「やおよろず」それは数が極めて多いこと。
たくさんの食材、たくさんの色とりどり、たくさんの手と手、たくさんの心づかいを、縁と縁を結ぶ、おむすびでいただきます。
13:00
セッション2の始まりです。
ダグラス・ブルックスさんは船大工であり作家・研究者です。
この20年間、伝統和船の建造法を学び続けてきました。彼の話から、船造りが個人的な徒弟関係に頼り、記録物として残っていないことは、日本独特の文化なのだということが分かります。日本の弟子修行がいかに独特なもので、沈黙の中から学ぶ意味は自分自身の目を鍛え、直感的な理解を深めるために必要なことだったのです。
13:20
続いての登壇は、山﨑健太郎さんです。
建築士である山﨑さんは、自身が手がけた建築物を通して、日本の建築の在り方を語ってくれました。
中でも印象深かったのは、千葉県にある「はくすい保育園」の設計秘話です。「ここは子どもたちの場所だ。大人が先回りした計画はやめたい」。結果、自然をいつでも感じられる素晴らしい保育園が完成しました。
建築が変わればそこに住む人も変わる。建築の持つ重要性を感じるお話でした。
13:40
真下麻里子さんの登壇です。
華やかな雰囲気の中にも一本筋の通った強さを感じる女性です。彼女はいじめを扱う弁護士として、数多くのいじめと対峙してきました。いじめが極めてドラマティックに感情的に語られることにより、いじめに対する考え方を養うことが非常に困難になっていることを伝えてくれました。
いじめが何故いけないことなのか。子どもの頃を思い出しながら自分自身に問いかけました。
14:00
ブレイクタイムでは、koffeのコーヒーや氷見のはとむぎ茶、氷見のりんごチップスなどが振る舞われました。地産の素材を使った優しい味に、自然と笑顔がこぼれます。ブレイクタイムにピッタリのメニューです。
14:45
セッション3が始まりました。
シャノンNスミスさんです。瞑想から始まり、彼の今まで経験した様々なことが語られました。
10代の頃からドラッグ中毒、カルト教団幹部になるなど、彼の経験は壮絶なものでした。彼の名誉のために言いますが、彼は克服し、現在は、穏やかな生活のもとに暮らしています。ではなぜ人生のどん底から立ち直ることができたのでしょう?「心の平和。それは常にあなたのためにそこにある」と。
15:00
続いてShonomahoさんです。
リュックサックを背負っての登場です。携帯も地図もないままペルーへ行き、そこで得た体験の話をしてくれました。『何の為に生まれて何をして生きるのか、答えられないなんてそんなのは嫌だ!』この言葉が原点、原動力となり、突き動かされて始まった旅。シャーマンの儀式。最後の一粒が愛で、揺らぎの中に私たちは生きているのだと強く感じました。
15:20
とうとう最後のスピーカーになってしまいました。
由佐美加子さんの登壇です。
海外で、幼い頃に経験したこの世界に抱いた最初の違和感。いたたまれない気持ち。人は問題を解決するために自分の外側の世界を変えようとしてきました。これから必要なことは、自分の内側に目を向けることだと彼女は話します。自分自身の経験をもとに、満たされない気持ちや怒り、悲しみがあるなら、それはすでに自分の内側に持っているからなのだと。彼女の話は、今回のテーマ、「Inner Space」と深くリンクし、大きな歓声とともにセッションすべてが終了しました。
これからパーティー会場に移動します。
手の空いているスタッフはパーティー会場に向かい、食チームを手伝います。
16時からアフターパーティーの始まりです。
16:00
ファウンダー川向の挨拶でアフターパーティーが始まりました。
セッション会場とは打って変わった華やかな装飾に、ため息がもれます。
・深海ゼリー
・発掘ティラミス
・遺跡カレー
・縄文土器サブレ
など、テーマのInnerSpace、そして縄文時代と連動したフードがろうそくの灯りに照らされて所狭しと並びます。
見た目も美しく、趣向を凝らしたメニューに参加者の皆さんは写真撮るのに大忙しの様子(笑)
他にも、前回スピーカーだった土岐山さんが登場。「お出汁bar」も大盛況です。
アフターパーティでは、富山の豊かな食材を生かした料理、ドリンクを楽しみながら、スピーカーや参加者同士でアイデア交換、情報共有等、とても近い距離で交流していました。
17:50
再びファウンダー川向から、〆の挨拶があり、
TEDxHimi2017は、大盛況のうちに幕を閉じました!
スタッフたちは、帰りのバスの案内を確認しながら名残惜しそうに会場をあとにされる皆さんを見送りました。
またぜひお会いしましょう!
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